食欲がなくなったとき、よく菓子パンをたべたり、何も食べなかったりする人が多いです。
高齢者の方で、食欲がなくなると、元気もなくなる方が多いです。
昔は、なんでも点滴でした。いまは、点滴では、栄養が取れないので、元気が出ないと言われています。以前意識障害で、入院していた患者さんに最初に点滴を行い、そのうちIVH(中心静脈栄養)を行い、最後に、昼食を行っていました。10年ほど前から、入院数日以内に、マーゲンチューブを挿入して経管栄養にして、胃ろうを早期に入れ、食事摂取可能になったら胃ろうを閉鎖するという流れに代わりました。つまり、腸管に栄養を入れないと元気は出ないのです。
それもたんぱく質を、バランスの良い栄養を取る必要があります。
日本人は、たんぱく質の摂取量が少なくなってきました。
1日に摂取量は最低でも体重×1gです。
タンパク質の量 分かりやすく言うと 卵 1個 6g 納豆 1パック 6gです。
お肉/お魚 100gで 10g程度です。 体重50kgの人が生きていくに必要な量が50gです。
皆さんたんぱく質をがんばって取りましょう。
ただし、腎機能が悪い人はあまりとらない方がいいので、かかりつけの先生に相談してください。
嚥下困難は、65歳ころから出てくると言われており、むせたりしやすい人は、注意が必要です。
入院中は、とろみをつけたりしますが、一人暮らしだったりするときはゼリーや半固形剤が使いやすいです。
例:明治乳業 メイバランス:ミルクテイスト
アイソカルゼリー カロリーメイトゼリー
森永乳業 茶碗蒸し タンパク質5g
やわらか倶楽部 ハンバーグ 白身魚のフライ 生姜焼きなど タンパク質5g
上2行は甘いです。 下2行は甘くないので味の好みで使用してみてほしいです。
薬屋さんに売っているものもあれば、ネットでしか買えなかったり、通販専用の電話番号があったりします。介護者の皆さん、ケアマネージャーさんや、子供たちに相談して、購入してみてください。