心も体も元気でいるために

人は生まれてから、死ぬまでにいろいろなことを体験します。
避けられないものとしては、「死」「老化」「まれな病気の発症」「難病」です。
世の中にま、いまだ解明できない色々な事柄があります。

生活習慣病は、予防も出来ますし、なっても、努力すれば改善する可能性があります。
「まれな病気」「治療が難しい病気」になったら「どうしよう」と考えますが、
実際は、生活が続きます。

退院するときに、禁止事項を話す医師がいますが、
必ずその通りしないといけないわけではありません。

責任と開き直りが必要です。今回のコロナもしかりです。
自分、家族としっかり話し合い、自分たちがどうしたいかを考えて、生きていくことが、
最も大切だと僕は思います。困ったことがあれば、相談をしてください。

身体の老化、しんどさは誰にも訪れる問題ですが、心まで老化することはありません。
難病は、昔より増えてきていると思います。
原因も不明のものも多く、治療方法もすぐには見つからない。
そんな時は、何とか「いい状態を維持して生きていく」攻略方法が
必要だと思います。

その方法は、意外に簡単です。大きく分けて:「食べる」、「動く」、「考え方」です。

 ① しっかり食べる。タンパク質が大切:体重×1グラムを毎日とろう!

 ② 自分にとってちょっとしんどい運動をやり続けよう。
    病院で手術や治療をして歩いて帰ったのに1カ月たつと歩けない人が多いです。
    病院ではリハビリを1日3時間弱やりますが、それを家で継続して行わないからです。
    では、逆を言えば、1日3時間ほど運動しておけば、歩けるってことです。
    リハビリって、しんどかったでしょう。ちょっとしんどいことをやることが、
    前向きに生きるってことだと思います。

 ③ しんどくても、座ろう:座ることも立派な運動です。

 ④ 1時間以上座れるなら、お腹と背中、太ももの筋肉トレーニング
    寝て行える筋トレがあります。痛みが出ない程度に動かすことが大切。

 ⑤ 就労中に病気になったとしても、すぐに仕事を止めないようにしよう。

 ⑥ 人とのつながりを絶たないようにしよう。
    コロナで会うのがはばかられるのは、もうやめよう!
    換気をしっかりして、パーテーションを人同士の前に立て、マスクして会話!

 ⑦人とつながるのもしんどい人が多くなってきました。
    合う人とだけつながればいいのです。合わない人に付き合う必要性はありません。
 
 ⑧ 動ける趣味と動かなくてできる趣味を見つけましょう
    人は必ず「老化」します。動けなくなったり、色々病気になって出来なくなる
    ことを想定して、考えれる頭、耐えれる心を作っておきましょう

 ⑨ 「為せば成る」です。やりたいことができなくなったら「我慢」ではなく、
    どうやったらできるかを考えましょう。
    ただ、家族だけで、全てを抱えることはしない方がいいので、
    早期に、当院、市役所、包括支援センターに相談しましょう。

 ⑩ 「老化」を楽しみましょう。

特別編
 介護や、病気によって、患者当人も、患者家族も疲弊します。
 遠くない未来、介護専門者、医療専従者よりも、高齢者の数が増えます。
 そういったときに、家族、若い人たちが、
 思いやりを持って、「何か手伝うことはあるかな?」という
 言葉をかけてあげましょう。
 決して「こうやって上げた方が喜ぶに決まっている!」という勝手な思い込みで、
 「良かれと思ってやる行為」は、お互いを傷つけるだけなので止めましょう!

 年老いた親を持つ世代が、核家族だから、遠方だからと言い訳せず、
 「認知症」「うつ」「ものわすれ」にならないようにする声かけを学び、
 介護のやり方を考える時期に来ていると思います。

 最近いい本を見つけました。詳細は、来院され、相談時にコピーをお渡しします。