ものわすれの原因精査

脳内で神経伝達物質の濃度異常が起きていることが、発症と関係しているといわれています。
神経伝達物質とは、脳を構成している神経細胞同士の情報伝達に利用される物質を指します。

『ドーパミン』・『セロトニン』・『ノルアドレナリン』・『アセチルコリン』です。

人の感情や精神面、記憶や運動機能、睡眠といった、
人体の重要な機能に深く影響を与えています。

ドーパミン過剰』の場合、幻覚や妄想を伴う認知症統合性失調症、過食症、
その他アルコール依存症やギャンブル依存症など様々な依存症を引き起こす可能性があります。

ドーパミン減少』の場合、物事への関心が薄れ、運動機能、学習機能、性機能が低下する
ドーパミン減少』>『アセチルコリン減少』の場合、
パーキンソン病が起こることもあります。

ドーパミン減少』<『アセチルコリン減少』したら、認知症と言われてます。

セロトニン減少』ぼーっとしやすい、鬱っぽくなる、パニックを起こしやすい

ノルアドレナリン減少』気力や意欲の低下、物事への関心の低下など抑うつ状態になりやすい。

『ノルアドレナリン過剰』怒りっぽく、イライラ、キレやすくなり、躁状態を引き起こします。
           血圧が上がるため、高血圧症や糖尿病の原因になるとも言われています。

他にも、ホルモンと呼ばれる、からだを調節する機能が、調節できなくなることも、
脱水や高血糖、貧血、ビタミン不足等も原因として考えられます。

当院では、ものわすれ検査セット(CT、心電図、ものわすれ質問事項検査)に加え、
これらの神経伝達物質や、ホルモンを含めた採血検査を行って原因を探っていきます。